ひとことで言うと
Xserverアカウントパネル → ドメイン → ネームサーバー設定 → 「その他のサービスで利用する」
→ Cloudflareダッシュボードに表示された2つのアドレスを入力
サーバーパネル(xapanel/server)ではなくアカウントパネル(xapanel)にある。ここだけ間違えなければ30分以内に終わる。
やりたかったこと
Xserverで取得したドメインをCloudflare Pagesのカスタムドメインに設定しようとした。Cloudflare Pagesのプロジェクトで「Custom domains」→「Set up a custom domain」を開いてドメインを入力したら「ネームサーバーをCloudflareに変更してください」という画面になった。
Cloudflareが指定する2つのネームサーバーのアドレスはわかった。問題は「それをXserverのどこに入力すればいいのか」が全くわからなかったことだ。
vera.ns.cloudflare.com
bob.ns.cloudflare.com
「ネームサーバー」という言葉自体なじみがなく、「DNSと同じもの?」「変えたら今のサイトが壊れる?」という不安が先行した。さらにネットで調べても「Xserverのサーバーパネルで変更する」と書いている記事と「アカウントパネルで変更する」と書いている記事が混在していて、どちらが正しいかわからなかった。
実際に手を動かしてから「サーバーパネルには設定がない」と気づくまで30分かかった。
作業前に、今のDNS設定をスクリーンショットで全部保存した。Xserverのアカウントパネルのネームサーバー設定画面と、DNS設定の一覧画面を撮影してフォルダに保存した。「変更したら元の設定がわからなくなる」という不安が強かったので、これをやっておいたことで作業中に余計なプレッシャーを感じずに済んだ。特にMXレコードの値はテキストファイルにも転記しておいた。これが後で役に立った。
ネームサーバーとDNSの違いも最初わかっていなかった。「ネームサーバー=DNSを管理するサーバーをどこにするか」「DNS設定=そのサーバーの中でAレコードやMXレコードをどう設定するか」という関係で、XserverのネームサーバーをCloudflareに変えるということはDNS管理の権限をXserverからCloudflareに渡すことだった。この整理ができてから作業の全体像がやっと見えた。
環境
- Xserverドメイン(2026年5月時点)
- Cloudflare Pages(Freeプラン)
- Astro 5.2.3
- 使用ドメイン:独自ドメイン(.com)
試したこと・うまくいかなかったこと
Xserverサーバーパネルを1時間探した → ネームサーバー設定はなかった
最初にXserverのサーバーパネル(https://secure.xserver.ne.jp/xapanel/server/)にログインしてネームサーバー設定を探した。「ドメイン」メニュー配下を全部クリックしたが「ドメイン設定」「サブドメイン設定」「DNS設定」「ドメイン移管」しかなく、ネームサーバーの変更はどこにもなかった。「DNS設定」を開いてみたが、これはAレコードやCNAMEを編集する画面でネームサーバー自体を変更するものではなかった。「DNS設定=ネームサーバーを変更する場所」だと思い込んでいた。
XserverのサポートページをやっとAを見つけたら「ネームサーバー変更はXserverアカウント(旧インフォパネル)から行う」とあった。サーバーパネルとは別のURLにある別の管理画面だった。これを知らずに40分以上探した。
Cloudflareが表示するネームサーバーのアドレスを間違えた → 30分何も起きなかった
ネットの記事に「ns1.cloudflare.comを入力する」と書いてあったので、Xserverの入力欄にそのアドレスを入れた。30分待っても何も変わらなかった。調べたらCloudflareのネームサーバーはアカウントごとに異なる割り当てになっていて、自分のダッシュボードに表示されたアドレス(vera.ns.cloudflare.comなど)以外は使えないことがわかった。自分のCloudflareダッシュボードに表示された正しいアドレスに入力し直したら先に進めた。
さらに入力の際にスペルミスで vera.ns.cloudflare.com を vera.ns.cloudflafe.com と入力してしまっていた(lとfの入れ間違い)。Xserverの入力画面はそのまま保存されてしまい、入力した文字列のバリデーションが甘かった。コピー&ペーストではなく手入力していたのが原因で、Cloudflareの画面から直接コピーするようにしてから正しく設定できた。
変更直後にnslookupで確認した → 古い情報が返ってきてパニックになった
ネームサーバーを変更してフォームを送信した直後に確認しようとした。
nslookup -type=NS yourdomain.com
結果はXserverの古いネームサーバーのままで、Cloudflareのアドレスが一切出てこなかった。「入力が間違っていたのか」と焦ってXserverの管理画面を何度も見直したが、設定画面には正しいアドレスが保存されていた。TTLのキャッシュが残っているだけで、1時間後に再確認したらCloudflareのアドレスが返ってくるようになっていた。変更直後に「反映されていない」と判断するのは早計だった。
さらに「I updated my nameservers」ボタンをCloudflare側で押し忘れていたのも時間のロスだった。このボタンを押してからCloudflareが確認プロセスを開始する仕組みになっている。30分間ひたすら画面をリロードし続けていた。
解決策
Cloudflareが指定するネームサーバー2つをXserverアカウントパネルに登録する。
1. Cloudflareでドメインを追加してネームサーバーを確認する
Cloudflareダッシュボード(dash.cloudflare.com)にログインして「Websites」→「Add a site」でドメインを追加する。Freeプランを選択して「Continue」→「Continue to activation」と進むと2つのネームサーバーのアドレスが表示される。
vera.ns.cloudflare.com ← アカウントごとに異なる
bob.ns.cloudflare.com
このアドレスはアカウントごとに違う。ネット上の記事に書いてあるns1.cloudflare.comは他人のアカウント用なので使えない。
このタイミングでCloudflareが既存のDNSレコードをスキャンする。メールを使っている場合はここでMXレコードが表示されるか確認する。表示されていなければネームサーバー変更後にCloudflareのDNS設定で手動追加が必要。XserverのMXレコードは以下のような形式になる。
Type: MX
Name: @
Mail server: mail.xserver.ne.jp
Priority: 10
事前にスクリーンショットを撮っておいたMXレコードの値を手元に用意しておくと、後から手動追加する時に正確な値がわかって助かる。
2. Xserverアカウントパネルでネームサーバーを変更する
Xserverアカウント(https://secure.xserver.ne.jp/xapanel/)にログインする。サーバーパネルとは別のURL(/server/なしの方がアカウントパネル)。
「ドメイン」→「ドメイン設定一覧」→対象ドメインの「ネームサーバー設定」を開く。「Xserver指定のネームサーバー」から「その他のサービスで利用する」に切り替えて、Cloudflareのネームサーバーを2つ入力し「確認」→「設定する」で保存する。
「その他のサービスで利用する」に切り替えてもXserverのサーバー上のファイルやデータベースは消えない。ただしドメインの向き先がCloudflareに変わるので、Xserverでホスティングしているサイトはそのままでは表示されなくなる。
3. CloudflareでActiveになるまで待つ
Cloudflareのダッシュボードに戻って「I updated my nameservers」ボタンを押す。このボタンを押さないとCloudflareが確認を開始しない。
nslookup -type=NS yourdomain.com
Cloudflareのネームサーバーが返ってくるようになるまで待つ。だいたい30分〜1時間。
yourdomain.com nameserver = vera.ns.cloudflare.com
yourdomain.com nameserver = bob.ns.cloudflare.com
Windowsでキャッシュが古い場合はipconfig /flushdnsでクリアしてから再確認する。dnschecker.orgで世界各地からの解決結果を確認すると、ローカルのキャッシュ問題か実際の伝播待ちかが切り分けられる。
4. ネームサーバー変更後にDNSレコードを確認する
ActiveになったらCloudflareのDNS設定画面でレコードを確認する(「Websites」→ドメイン→「DNS」→「Records」)。
MXレコードのプロキシ(オレンジの雲アイコン)がオンになっている場合は必ずオフにする。 MXレコードをプロキシ経由にするとメールが届かなくなる。
SPFレコード(TXTレコード)がインポートされているかも確認する。Xserverのメール用のSPFレコード(v=spf1 include:xserver.ne.jp ~allのようなTXTレコード)が引き継がれていない場合、メール送信時にSPF認証失敗で迷惑メール扱いされることがある。
5. Activeになったらカスタムドメイン設定へ
ActiveになってからXserverドメインをCloudflare Pagesのカスタムドメインに設定する全手順の手順でカスタムドメインを設定する。ネームサーバーの変更だけではカスタムドメインの設定は完了していない。Active後にCloudflare Pagesのプロジェクト設定でもう一度操作が必要になる。
ハマったポイント
- ネームサーバーの変更場所はXserver「サーバーパネル」ではなく「Xserverアカウント(アカウントパネル)」にある。URLが
xapanel/serverではなくxapanelで終わる方が正解。「ドメイン管理はサーバーパネルにある」という思い込みで1時間以上探し続けた - Cloudflareのダッシュボードに表示されるネームサーバーのアドレスはアカウントごとに異なる。ネット上の記事に書いてある
ns1.cloudflare.comを入力してしまうと、30分待っても何も変わらない。必ず自分のダッシュボードに表示されたアドレスを使う - 変更直後に
nslookupで確認して「古いアドレスが返ってきた」とパニックになったが、TTLのキャッシュが残っているだけだった。最低でも30分〜1時間待ってから確認するのが正しく、変更直後のnslookup結果で「失敗した」と判断するのは早計 - 「I updated my nameservers」ボタンをCloudflare側で押し忘れていると、ずっとPendingのままになる。このボタンを押してからCloudflareが確認を開始する仕組みなので、最初に必ず押す
- CloudflareのDNS設定でMXレコードのプロキシがオンになっていると、メールが届かなくなる。MXレコードはプロキシをオフ(グレーの雲)にしておく必要があった。Cloudflareがインポートしたレコードが全部プロキシオンになっていたので、MXレコードだけオフに切り替えた
よくある質問
Q: ネームサーバーを変更したら既存のWordPressサイトは消えますか? WordPressのデータ(ファイル・データベース)はXserverのサーバー上に残る。消えるのではなく「ドメインの向き先がCloudflareに変わるのでXserverのサイトが表示されなくなる」だけ。事前にWordPressのデータをエクスポートして、Cloudflare側でAレコードをXserverのIPに向ければXserverのWordPressも使い続けられる。
Q: ネームサーバーの変更はどのくらいで反映されますか?
だいたい30分〜1時間。最大72時間かかると説明されることがあるが、実際は多くの場合1時間以内にCloudflareがActiveになった。nslookup -type=NS yourdomain.com を30分後に実行してCloudflareのアドレスが返ってくれば完了。
Q: ネームサーバーを変更したらメールが届かなくなりますか? MXレコードが正しく引き継がれていれば問題ない。Cloudflareのネームサーバースキャン時にMXレコードが自動インポートされるか確認する。インポートされていなければ手動追加が必要。また、MXレコードのプロキシ(オレンジの雲アイコン)がオンになっているとメールが届かなくなるので必ずオフにする。
Q: Cloudflareのネームサーバーのアドレスはどこでわかりますか?
Cloudflareにドメインを追加してFreeプランを選んで進むと「Continue to activation」画面に表示される。アカウントごとに異なるアドレスが割り当てられる。ネット記事に載っているns1.cloudflare.comなどは他人のアカウント用なので使えない。
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