ひとことで言うと

# 特定のポートを使っているプロセスを調べる
lsof -i :8080

# 特定のファイルを開いているプロセスを調べる
lsof /var/log/app.log

やりたかったこと / 現象

サーバーを起動しようとしたら Address already in use と言われたり、ファイルを削除しようとしたら Device or resource busy と言われて操作できなかった。どのプロセスがポートやファイルを掴んでいるのか分からず作業が止まってしまった——そんな時に使うのが lsof(LiSt Open Files)コマンドです。


環境

  • OS: Ubuntu 22.04 LTS / CentOS Stream 9 / macOS
  • lsof: 4.94以降で動作確認

解決策

1. インストール確認

lsof -v

入っていない場合はインストールする。

# Ubuntu / Debian
sudo apt install lsof

# CentOS / RHEL
sudo dnf install lsof

2. ポートを使っているプロセスを調べる

lsof -i :8080
COMMAND   PID   USER   FD   TYPE DEVICE SIZE/OFF NODE NAME
node     3142   user   22u  IPv4  85432      0t0  TCP *:8080 (LISTEN)

PIDが分かれば kill で終了できる。

kill -9 3142

3. ファイルを開いているプロセスを調べる

lsof /var/log/app.log

ログローテーション後に古いファイルハンドルを掴んだままのプロセスを見つけたい時などに使う。

4. 特定のプロセスが開いているファイル一覧を見る

lsof -p 3142

PIDを指定すると、そのプロセスが開いている全ファイル・ソケットを一覧できる。

5. 特定のディレクトリ配下で開かれているファイルを調べる

lsof +D /var/www/html

アンマウントできないディスクの原因調査などに便利。

6. 特定ユーザーが開いているファイルを調べる

lsof -u www-data

7. TCP/UDPの接続状態で絞り込む

# LISTEN状態のみ
lsof -i -sTCP:LISTEN

# 特定ホストとの接続のみ
lsof -i @192.168.1.10

よくあるエラーと対処

lsof: command not found

デフォルトで入っていないディストリビューションがある。パッケージマネージャーでインストールする。

sudo apt install lsof

lsof: WARNING: can't stat() ... file system

NFSマウントなど一部のファイルシステムで権限不足の際に出る警告。動作自体には影響しないことが多いが、sudo lsof で実行すると解消することが多い。

出力が空で何も表示されない

一般ユーザー権限では他ユーザーのプロセス情報が見えないことがある。sudo を付けて実行する。

sudo lsof -i :8080

lsof の実行が異常に遅い

ネットワークマウント(NFS等)が多いと lsof が全マウントをスキャンして遅くなることがある。-i などオプションで対象を絞ると速くなる。

lsof -i :8080 -a -c node

よくある質問

Q: lsofnetstat の違いは? netstat はネットワーク接続の一覧に特化していますが、lsof はネットワークソケットだけでなく通常ファイル・ディレクトリ・デバイスなど「開いているものすべて」を対象にできる汎用ツールです。

Q: ss コマンドとどう使い分けますか? ポート使用状況の確認だけなら ss -tulpn の方が高速です。ファイルとプロセスの紐付けまで調べたい場合は lsof が向いています。

Q: 権限がないと表示されないのはなぜ? 自分が所有していないプロセスの情報を見るには root 権限が必要です。sudo lsof を使ってください。

Q: 削除できないファイルを特定するには? lsof <ファイルパス> を実行し、表示されたPIDのプロセスを終了するか、そのプロセスが正常終了するのを待ってから削除します。

Q: macOSでも同じ使い方ができますか? はい。macOSには標準で lsof が入っており、オプションもほぼ共通です。


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