ひとことで言うと
Cloudflareダッシュボード → Analytics & Logs → Web Analytics → Add a site
→ スクリプトタグをコピー → Astroのレイアウトの </body> 直前に貼る → デプロイ
<!-- src/layouts/BaseLayout.astro の </body> 直前 -->
<script defer src='https://static.cloudflareinsights.com/beacon.min.js'
data-cf-beacon='{"token": "32文字のトークン"}'></script>
スクリプトタグはコピーボタンで一括コピーする。ドラッグコピーするとトークンが途切れて403エラーになる。
やりたかったこと
Astroブログをcloudflare Pagesで公開して1ヶ月経った頃、「どのページが読まれているか」を確認したくなった。Google Analyticsを入れようとしたが、CookieのConsent設定が面倒で後回しにしていた。「Cloudflare PagesならCloudflareのAnalyticsが使えるらしい」という話を見かけて試してみた。
Cloudflareダッシュボードの「Analytics & Logs」を開いたが、「Traffic」「Security」「Workers」みたいなタブしかなくて「Web Analytics」がどこにあるかわからなかった。15分ほど探し回った。
そもそも「Cloudflare Pages Analytics」と「Cloudflare Web Analytics」が別サービスだとわかったのも後からで、最初は「Cloudflare Pagesを使っているんだからAnalyticsは自動で入っているだろう」と思い込んでいた。
環境
- Windows 11
- Astro 5.2.3
- Cloudflare Pages(Freeプラン)
- Node.js 20.11.0
試したこと・うまくいかなかったこと
「Cloudflare Pagesに自動でAnalyticsが入っている」と思って何も設定しなかった
「Cloudflare Pagesに自動でAnalyticsが有効になる」という情報を見て何も設定せずにダッシュボードを眺めていた。確かにDeploymentsタブの下にページビューの数字は出ていたが、ページ別の詳細が見られなかった。
後でわかったのだが、「Cloudflare PagesのAnalytics(Build Analytics)」と「Cloudflare Web Analytics」は全くの別サービスだった。
| 機能 | Cloudflare Pages Analytics | Cloudflare Web Analytics |
|---|---|---|
| 設定 | 不要(自動) | スクリプト設置が必要 |
| ページビュー | あり(粗い) | あり(詳細) |
| ページ別データ | なし | あり |
| 参照元 | なし | あり |
| 国別 | なし | あり |
この違いに気づくまで「なぜページ別が見えないのか」と30分近く悩んだ。ページ別データが必要なら Web Analytics を別途設定してスクリプトを貼る必要があった。
コンポーネントに書いてimportを忘れた → 2週間分のデータが消えた
スクリプトタグをAstroのコンポーネントに貼り付けようとして、src/components/Analytics.astro を作ってそこにscriptタグを書いた。でもそのコンポーネントをレイアウトにimportするのを忘れてデプロイした。2週間分のデータが一切取れていなかった。
ローカルの npm run dev でもbeaconスクリプトは動かないので、import忘れに気づくにはデプロイ後にDevToolsで確認するしかなかった。
スクリプトタグをドラッグコピーしたらトークンが途切れた → 403
次にスクリプトタグをコピーしてレイアウトに直接貼ったが、データがダッシュボードに全く反映されなかった。DevToolsのNetworkタブで確認したら beacon.min.js のリクエストに 403 が返ってきていた。
ダッシュボードからスクリプトタグをドラッグ選択してコピーしたときに改行が混入して、data-cf-beacon のトークンが途中で切れていたのが原因だった。
// 正常なトークン(32文字)
data-cf-beacon='{"token": "a1b2c3d4e5f6a1b2c3d4e5f6a1b2c3d4"}'
// 途切れた状態(改行で分割されてしまった)
data-cf-beacon='{"token": "a1b2c3d4e5f6a1b
2c3d4e5f6a1b2c3d4"}'
コピーボタンでの一括コピーに切り替えてから解決した。
解決策
1. Web Analyticsでサイトを登録する
Cloudflareダッシュボードの左サイドバーから「Analytics & Logs」→「Web Analytics」を選ぶ。
「Web Analytics」が左サイドバーの項目一覧に見当たらない場合は、「Analytics & Logs」の中に折りたたまれているか、アカウントレベルのメニューに入ってしまっている可能性がある。dash.cloudflare.com/[アカウントID]/web-analytics に直接アクセスするとすぐに開けた。
「Add a site」ボタンを押してドメインを入力するとスクリプトタグが発行される。
<script defer src='https://static.cloudflareinsights.com/beacon.min.js'
data-cf-beacon='{"token": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"}'></script>
token の部分は各サイト固有の32文字の値になる。スクリプトタグ全体をコピーボタンで一括コピーする。ドラッグ選択でコピーすると途中に改行が混入することがある。
2. Astroのレイアウトファイルに追加する
---
// src/layouts/BaseLayout.astro
---
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<slot name="head" />
</head>
<body>
<slot />
<script defer src='https://static.cloudflareinsights.com/beacon.min.js'
data-cf-beacon='{"token": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"}'></script>
</body>
</html>
全ページで計測したい場合は、全ページが使うベースレイアウトの </body> 直前に追加する。特定ページだけ計測したい場合は、そのページのレイアウトファイルかページファイル(.astro)内に追加する。
Astroのコンポーネントとして切り出す場合はimportを忘れずに。
---
// src/layouts/BaseLayout.astro
import Analytics from '../components/Analytics.astro';
---
...
<Analytics />
3. デプロイして動作確認する
デプロイ後にブラウザのDevToolsを開き(F12)、「Network」タブで beacon.min.js のリクエストを確認する。
GET https://static.cloudflareinsights.com/beacon.min.js
Status: 200
200が返っていれば計測できている。403 が返っている場合はトークンが正しくコピーできていないので、ダッシュボードで再確認してスクリプトタグを貼り直す。
データがダッシュボードに反映されるまで数時間かかることがある。設置直後は「データなし」が続くが、翌日以降に確認すると数字が入っている。
確認できるデータ
- ページビュー数・ユニーク訪問者数
- ページ別のアクセス数(どの記事が読まれているか)
- 参照元(どこからリンクを辿ってきたか)
- 国別アクセス
- デバイス種別(PC/モバイル/タブレット)
Googleアナリティクスと違い、セッション単位の行動フローや滞在時間の詳細は見られない。「どのページが読まれているか」を確認する程度の用途には十分だった。
Googleアナリティクスと比較すると:
- 良い点:Cookieなし、GDPR対応、設定が超シンプル
- 足りない点:コンバージョン計測なし、行動フローなし、リアルタイムデータが粗い
SEOを主目的にしたブログなら Cloudflare Web Analytics だけで十分だった。アフィリエイトのコンバージョン追跡をしたいなら Google Analytics も別途入れる必要がある。
ハマったポイント
- 「Cloudflare Pages Analytics」と「Cloudflare Web Analytics」は別サービス。Cloudflare PagesのDeploymentsタブで見える数字は簡易なもので、ページ別の詳細は見れない。詳細を見るには「Web Analytics」を別途設定してスクリプトを貼る必要があった。名前が似ているせいで最初から混乱した
- スクリプトタグを別コンポーネントに切り出してからレイアウトへのimportを忘れた。
npm run devではbeaconスクリプトが動かないのでローカルでは気づけない。デプロイ後にDevToolsの「Network」タブでbeacon.min.jsのリクエストが出ているか確認するのが唯一の確認方法だった。2週間データが取れていないことに後から気づいたのは悔しかった - スクリプトタグをダッシュボードからドラッグコピーしたら途中に改行が入ってトークンが切れた。
403が返ってきてデータが入らなかった。コピーボタンでの一括コピーが確実。ペースト後にトークンの文字列が32文字あるか数えて確認する習慣が必要だった - データ反映に数時間かかることがある。設置直後に「0のまま」でパニックになったが、翌日に確認したら普通にデータが入っていた。即時反映ではないので1日待ってから確認するのが正しい手順だった
- Cloudflare Web AnalyticsはCookieを使わないのでGDPRやePrivacy対応のCookieバナーが不要だった。Google Analyticsを使う場合のConsent管理の手間がなくてシンプルだった。「訪問者にCookieバナーを見せたくない」という場合はCloudflare Web Analyticsの方が選択しやすかった
よくある質問
Q: Cloudflare Web Analyticsは無料で使えますか? 無料。Cloudflareのアカウント(無料プランでOK)があれば使える。Cloudflare Pagesを使っていないサイト(VercelやNetlifyなど)でも設定できる。
Q: Google Analyticsと同時に使えますか? 使える。スクリプトを両方貼れば両方からデータが取れる。ただし計測の仕組みが違うのでページビュー数などの数字は一致しない。
Q: ローカル開発環境のアクセスが計測に混入しますか?
localhost へのアクセスはCloudflareのbeaconが弾いてくれるので混入しない。ただし確認のためにはデプロイが必要で、npm run dev では動作確認できない。
Q: データを過去に遡って見られますか? スクリプトを設置した日以降のデータしか蓄積されない。設置前のデータはない。設置したら即日から計測が始まるので、サイト公開と同時にスクリプトを入れておくのがベストだった。
Q: スパムボットのアクセスも計測されますか? Cloudflare Web Analyticsはボット判定が組み込まれていて、一般的なスパムボットのアクセスはフィルタリングしてくれる。Google Analyticsよりボット除外の精度が高いという口コミも見かけた。
Analyticsを設置したついでに、AstroでSEOに必要なmetaタグを設定する方法も合わせて対応しておくとサイトの計測基盤が一通り整う。
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